2020/02/21

エンジンオーバーホール作業の続きです








81FXS様 エンジンオーバーホール作業の続きです。
バルブガイドとシリンダーヘッド間からのオイル下がりが起こらないか確認
バルブガイドクリアランス計測
バルブシート擦り合わせ
バルブセット長確認
バルブスプリングセット長、セット圧、最大リフト圧合わせまでです。
OHV、OHCのロッカーアームのエンジンはバルブセット長=バルブの突き出し量もロッカーアームの作用角に影響するので重要です。
そして、バルブスプリングはセット長よりセット圧、最大リフト圧が重要です。
エンジンオーバーホール直後なのに、バルブセット長が異常な物、バルブスプリングセット圧が低過ぎる又はバラバラのエンジンを多々見ます。
特に旧車の場合ずっと現役では無く暫く眠っていた物などは、1箇所ないし2箇所が極端にスプリングレートが落ちている物があります。
バルブスプリングセット圧が低いのは勿論圧縮漏れの原因になるので問題外ですが、高過ぎるのもまたロッカーアーム、シャフト、プッシュロッド、リフター、カムの動弁系へのフリクション、ストレスが増大するので問題です。
必要に応じてシム調整、スプリング交換シム調整、リテーナー スプリング交換シム調整でセット圧合わせています。
御希望の方にはRACEspecでロワシート加工も含めより精密にセット圧合わせも対応できます。
4サイクルエンジンは面白いです。
何か一つで劇的に良くなる事は無く、全ての作業が必要不可欠でその積み重ねが差となって現れます。
それはチューンドで無くてもストックスペックのエンジンでもです。
エンジンライフにも当然影響します。
エンジンだけ良くてもシャーシの良くないバイクも最悪です。
バランスです!
バランスよくトータルで乗って楽しいのが一番です!



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