92FLSTCトライク様 ホーシング破れで緊急入庫です。
デフケース脇にクラックが一周回ってしまっていた為引き取りで緊急入庫しました。
アライメント見直して溶接修理、再発防止の為にホーシングの補強加工予定です。
そして今夜はスイングアーム迄バラさないと帰れません。
久々に熱いです。
でもこの感じ都内時代を思い出して決して嫌いじゃないんです。
原点回帰気合いだな
GLORY ENGINEERING
神奈川県横浜市港北区新吉田町5331
TEL 045-620-2317
神奈川県横浜市港北区のハーレーダビッドソンの修理、カスタムショップ グローリーエンジニアリングです 第三京浜 都築インター 500m 港北インター2km エンジン、トランスミッションのオーバーホール、修理 カスタム 車検 各種溶接 機械加工 お気軽にお問い合わせご来店お待ちしています
デフケース脇にクラックが一周回ってしまっていた為引き取りで緊急入庫しました。
アライメント見直して溶接修理、再発防止の為にホーシングの補強加工予定です。
そして今夜はスイングアーム迄バラさないと帰れません。
久々に熱いです。
でもこの感じ都内時代を思い出して決して嫌いじゃないんです。
原点回帰気合いだな
ドライブベルトは小石の噛み込みでベルト端から切れかけていたので交換となったのですが、コグ山が飛ぶ寸前迄劣化していました。
コグベルトでは世界的トップシェアのUNITTA GATES製にしました。
ドライブベルト切れ、コグ山飛びは動力伝わらなくなるので、コーナー中ですと曲がりきれなかったり転けるので大変危険です。
ベルト交換に伴ってスイングアームの脱着が必要になるので、ラバーマウントも目視で劣化が進んでいたので交換しました。
フロントラバーマウントは逆組みされていました。
スイングアームクリーブブロックは本来併せて交換したい所でしたが、パーツの調達が間に合わなかった為次回お預かりの際に作業予定です。
クラブスタイルブームで再度脚光を浴びているFXRですが、FXRのFXRたる部分がしっかりしていないと勿体ないです。
アウトローバイカー達はブッ飛ばす為にこの辺りキッチリ押さえてると思います。
それでこそのFXRです。
初期5速ミッションのクラッチハブはショベル以前の4速と同じテーパーシャフトにウッドラフキー式を採用していますが、クラッチハブ本体がアルミでできている為、組み付けの悪かった個体はプーラーでクラッチハブ分解時に苦労します。
最悪クラッチハブのプーラー取り付けネジ部分で破れます。
ハブ側キー溝外周が変形しているのが何よりの証拠です。
ブレーキマスターシリンダーリザーバータンクホースも劣化が進んでいたので、安心の横浜ゴム製ホースに交換しておきました。
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治具貧乏になりそうです。
ピピっと溶接してチャチャッと加工してる訳じゃあないんですよ。
外装の造形物の加工ならそれでもかっこ良ければOK
エンジン、ミッションパーツの加工再生は製品同等若しくはそれ以上の精度で加工しないと機能しない、もしくは不具合でます。
だから加工時の基準となる治具作成、一見関係無い箇所を加工している様に見えて治具のセット面の面修正が必要になります。
そこんとこよ〜く理解しといて下さい。
休みの様な?休みじゃないけど
ちょっと息抜き定休日作業でした。
明日からまた気合い入れていきます。
パンヘッドシリンダーヘッドインテークスピゴットリベット穴溶接盛り穴埋め、スレッドリペア、座面修正しました。
初期パンヘッドのシリンダーヘッドの為プランバーナットタイプのインテークスピゴットでリベット穴が拡大してしまっていたので、溶接盛り穴埋め、
先日作成したパンヘッドシリンダーヘッドクランプ治具にセットし、損傷の少ない座面から傾斜角度を拾いセットしました。
それに伴いロッカーアームホルダー座面歪みが大きかった為最小値修正面研しました。
溶接盛りはネジ山の入り口溶かしたら終わり
スレッドリペアも修正タップ入れ損なうと終わり
何よりフライスにセット、レベル出しが難しいです。時間掛かります。
3次元ですからね
この加工でまた新たに修理を諦めていた箇所のシリンダーヘッドの再生が可能になりました。
実質救えるシリンダーヘッドが増えた事になります。
これだけ旧車のエンジンパーツが高騰してる時代、簡単に交換とはいかないのでクラック修理、溶接再生できてのエンジン修理かと思います。
溶接修理っていうのはリスクが一杯です。
特にアルミ鋳物は不純物、高温割れで再生不可に陥るリスクもあります。
失敗したら恐らくお客さんは弁償の話をしてくるでしょうし
だから溶接修理、クラック修理のみGLORYではなく溶接修理成功のご褒美にオーバーホールもセットで御依頼下さい。
宜しくお願い致します。
ただ8つ穴開けて、座ぐり入れて有るだけに見えて、
当然ハーレー社から図面が出ている訳ではないので純正シリンダーヘッドから穴座標拾って、加工図面描いて加工しました。
修理、再生の二次加工も二次加工用治具作成も簡単じゃあないです。
クラッチ切れ不良の原因はトランスファーバルブ不良によるトランスミッション、プライマリー室内の油面上昇が原因です。
トランスミッション、プライマリーオイル交換の際に黒く汚れたオイルが出てくるとトランスファーバルブ不良でクランクケース側からオイルが侵入して油面が上がっている可能性大です。
カムシールも劣化でポイント、タイマーカバー内オイルだらけになっていました。
リフターブロックは前作業者が液体ガスケット塗って組んだお陰でガチガチに張り付いていて、1箇所専用プーラー掛けた所で、プーラー用スロットル破れてしまいました。
ブリーザーギヤのネットには無数の液体ガスケットのカスがクランクケース側より回ってきていました。
前作業者は年間何㎏液体ガスケット使うんでしょうね。
メーカーから表彰されるレベルです。
オイルポンプフィードポンプ側は今にも脱落しそうなバリがありました。
今回開けて正解でした。
安全な所まで削り取って組み付けします。
アウタープライマリーは溶接修理痕有りましたが、あまりにダサイ溶接修理痕だったので疑って貫通のピンホール、クラック無いか確認した所案の定2箇所貫通していました。
ギヤケース内アイドラーギヤブッシュ、ケース側は圧入が動いてしまっていました。
カムカバー側ブッシュは異常磨耗していました。
スラスト調整不良が原因だと思います。
なかなか適切な修理を受けてきている個体の少ないアイアンスポーツですが、ビッグツインには無い独特のエンジンフィーリング個人的にも好きです。
アイアン好きのオーナー様の期待に応えたいと思います。
カムスラストプレートは逆組み+加工されているので要交換です。
フロントバンクはインテーク側オイル下りです。
ブリーザーギヤホールには深い傷が入っていました。 オーバーサイズブリーザーギヤでは取りきれない傷なので、修理方法要検討です。
タイミングホールはヘリサート修理されていましたが加工不良です。 タングを折り取る際に奥の最後の一山が欠けてしまったのでしょう。
タイミングホールは溶接穴埋め再生で修理します。
バルブガイドシールは4箇所全て遊んでいました。
フライホイールワッシャーはL、R共に摩耗大でした。
こうなる原因も対策方法も有ります。
画像順番と時系列がバラバラですが、ピニオンシャフトエンドは0.3mm振れていました。
カムカバーのピニオンシャフトブッシュのクリアランスを考えると随分とこじりながらエンジン作動していた事になります。
77FXS様のなかなかやり甲斐のあるエンジンオーバーホールになりそうです。
溶接面積を増やす為斜切りでこの状態で擦り合わせをバッチリ合わせて、開先は溶接の際に裏波溶接で断面が残らないギリギリ皮一枚迄とります。
何層盛りかは数えていませんが、極力酸化を抑えて溶接盛り
整形は鍛造品のパーティングラインも再現しておきました。
サイドスタンド延長加工、唯伸ばすだけに見えて責任重大です。
折れたらバイクひっくり返りますからね。
地味に工程拘って加工させて頂きました。