2014/02/27

三日坊主

年始に立てた今年の目標のBlogの更新頻度を上げます宣言を
危うく2月末にして破ってしまうところでした。
危うく三日坊主呼ばわれされるところでした。

とは言っても、実作業が当然最優先なので
更新が空いた時は追われてるね〜って思ってもらえると
ありがたいです。


4速ミッションのラチェットトップオーバーホール、
シフターシャフトブッシング打ち替え、ポールキャリアブッシング打ち替え、
メインドライブギア、メインシャフト周辺からのオイル漏れ修理で入庫頂いている
EVO Rigidです。


ラチェットトップ分解の為ミッション降ろしです。
器用にやれば降ろさず作業できるかもしれないですが、
内部ギア類の確認、組み付け時の正確な作業の為には
降ろすのが良いかと思っています。




いきなりラチェットトップ分解洗浄完了で、シフターシャフトブッシング
打ち替えの下準備として火炙りの刑です。




ポールキャリア、シフターシャフトブッシング打ち替え完了です。





シフターシャフトからリーマー合わせです。
ここ奥行きのスペースが無いのでシフターシャフトブッシングの
リーマー合わせ専用にリーマーを加工して作業しています。

使用頻度少ないのに専用に加工してしまっているのでトホホです。
ラチェットトップ単品での作業も可能なので依頼お持ちしております。




続いてポールキャリアブッシングも同じくリーマー合わせです。
この箇所のリーマー合わせ個人的に難易度高い箇所の上位に入ると
思っています。

ジョッキーシフト車は特に摩耗している物が多いですね
ラチェットトップからのオイル漏れ、ジョッキーシフトのガタは
この二カ所のブッシュの摩耗が原因です。




シフターシャフトギア一丁欠けてしまっていたので、
在庫の新品に交換しておきました。







ギアタイミング合わせ ノッチ合わせ完了 
あと一息です。




組み付け完了で、この状態で各ギア問題なく無く入るか確認です。




メインドライブギア周辺、シール交換前にエンドプレイ計測です。
秘策をみつけてからはエンドプレイが規定値に入っていない物の
方がオイル漏れ止められるので、規定値オーバーのこのミッションも
対策しておきました。




シール交換完了です。 ラチェットトップ搭載でもう一度
各ギア問題なく入るか確認です。
問題なく入り、ジョッキーシフトのガタもとれているので
近日車体に乗せます。




続いて佳境にさしかかっている52FLです。




レプリカハンドルのスイッチ用ネジ穴が溶接箇所の絡みで
なくなってしまっているので、位置決め、下穴空け、タップ
#8−32下穴もドキドキですが、こんなサイズ修正用タップしか
存在しないので、折れたら終わりハラハラドキドキで変な汗かきながら
完了です。




インナースロットルV-TWIN製純正レプリカなので、手がかかります。
スムーズに動く様になったので組み付け完了。




キャブレター側ケーブル接続、訳ありで残してあったプッシュロッド張って、
週末納車予定なので明日にはシェイクダウンいきたい所です。




タイヤチェンジャー導入しました。
これでタイヤ交換作業効率の向上を計りたいと思います
ただし、アルミリムホイールに関しては歪み防止の為従来通り
手作業での交換とします。

当店の立地もあるのでしょうが、
タイヤ交換専門店の交換工賃を言われる方いらっしゃいますが
ハーレーのホイールベアリングはテーパーベアリングを使っています。
ホイールベアリングが摩耗、損傷していた際ベアリングレースの
打ち替えには特殊工具を要します。
また、ベアリング、ベアリングレース交換の際
テーパーベアリング式特有のディスタンスカラー合わせが
必要となります。 旋盤やダイヤルゲージー、特殊工具の無いタイヤ交換専門店に
この部分の正確な作業は不可能と思います。
タイヤ交換工賃が安く上がっても、再度タイヤ外してのベアリング交換では
タイヤの脱着工賃が二重にかかる事になってしまいます。

以上に上げた理由から当店はHarley Davidson special shopとしての
作業クオリティーをキープする為価格競争にはのりません。






3月31日に埼玉県の秋ヶ瀬サーキットで今年も
SUNDAY CHOP CHICKEN RACEが開催されるそうです。
もちろん僕はエントリー済みです。ハーレー全車種、
トライアンフ等EURO、国産車SR等クラス分けされていて
装備に関しても緩いので誰でも出走できるかと、
カートコースをハーレー、チョッパーで走れる
またと無い機会だと思います。
詳しくはこちらhttp://sccr1.com/?page_id=5
エントリーは3月3日までです。




                               GLORY ENGINEERING 
                        東京都世田谷区給田3-29-10
                        TEL  03-6909-0626
        


















2014/02/20

タペットマペット

月末です! 年度末です! もうすぐ春です!
もうゴメンナサイって感じになっていますが
三週連続かと思っていた明日の雪予報は免れたようで一安心です。

春も近いので計画的に預かり車、入庫待ち頂いている車両
進めていきたいと思います。


レブテックコンプリートミッションのキッカー修理で
お預かりしているショベルです


一度スタータークラッチ、クランクギア組み付けしたのですが、
噛み合わせが悪く、どうやらギアピッチが合っていない様なので
各ギア二種類取り寄せ、計測 検証したのですが、謎が深まるばかりです。

再度調べ直して作戦立てます。



続いてタペットローラー脱落の61XLHです


タペットブロックプーラー入荷したので急いでバラして
検証、パーツオーダーしようと思っていたのですが、
またしてもトラブル発生です。



社外シリンダーが邪魔をして抜けません
残念!



と言う事で画像は得意の撮り忘れですが、腰上分解の末
タペットブロック、タペットユニット奪還したのですが
タペットユニットこの有り様です。
これではタペットローラーにかかるストレスも正常な状態よりも
遥かに大きくなりますね。



タペットユニットがあの有り様だともちろんタペットブロック側も
こうなりますよね。
♂と♀の関係性と同じで適度なサイズ、適切なクリアランスがとられて
いなかった証拠です。



せっかく腰上分解したのでコンロッド、クランクピンのベアリングクリアランス
も確認しておきます。
ロッドローラーの摩耗のみならず、ベアリングレースの偏摩耗 クランクピンの
段付き摩耗も想像できる位のガタです。
残念!



ピストンスカート部のスカッフィング痕はまだしも
表面が広範囲でむしれた様になっているのは焼き付きを
起こしかけたことがある何よりの証拠です。
残念!



ピストントップ、燃焼室の状況からからオイルの消費は
分かっていたのですが、インテークポート、バルブ周辺の
オイル、カーボンはオイル下がりを起こしている証拠です。
残念!

オーバーホール済みとの事で購入された車両ですがあまりに残念すぎる
現状です。



続いては火曜夜引き上げて、翌週火曜のツーリングまでに間に合わせて欲しい
とのリクエストで緊急入院の78FLH Rigid


ポイント点火調整、キャブ調整、クラッチ分解清掃 再調整完了しております。



   
                           GLORY ENGINEERING
                           東京都世田谷区給田3-29-10
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2014/02/15

GLORY NichiCollection

まさか二連続雪ネタで始まるとは思ってもいませんでしたが、
10年に一度なんて言われていた先週を上回る積雪量です。 
しかも今夜も降り続けるとの予報なので
明日はシャッターを開けるにも雪かきが必要で午前は雪かきに捕られそうですね。

善し悪しですがこんな日は妙に落ち着いて作業もはかどるものです。


52FL進めていきます


まずはデスビキャップ加工からです。
この画像瞬時に違和感を感じた方はすばらしいです
オートアドバンスのデスビに手動進角のキャップが付く様に
加工しました。
味気の無い円柱のキャップに比べこっちの方が愛せるのは
自分だけでしょうか?
メッキパーツなので表にできる限り溶接焼けが出ない様に
板金の後裏側から共着け溶接しました。 

見た目地味なのに結構な手間が掛かる!
これこそGLORY NichiCollectionの真髄なので
コレクション入り確定です。




今回キャブレターをSUからリンカートに変更なので
マニホールドもそれに伴って交換です。
何種類かリンカート用のマニホールド有りますが、
このタイプが一番カッコいいかと思っています。

フロントヘッドに塗ってあるケミカルとリアヘッドの溶接痕が二次エアーに
対し不安にさせてくれますが、とりあえず始動してからチェックします。

GLORYではインマニシール部に液体ガスケット使用しません。




スロットルレバーの全開合わせもされていたので
キャブマウント合わせを経てLinkert取り付け完了です。
自分自身がこのキャブの取り付け、セッティング興奮せずには
いられません。
もちろんLinkertがと言う意味では無く
この個体僕の尊敬する方がリビルドされたものなので、
きっちりと仕上げなくてはと言うプレッシャーです。





リアドラム ラグボルト折れ2本救出は既に終わっていたので、
ネジ山タップ修正、ブレーキシェル組み付け後、リアホール仮組しておきます。




エンジン降ろし、ミッション降ろし、車体も全バラしなので
どんどん組み付けていきます。
毎度のクラッチハブ woodruff key合わせです
テーパーシャフト&woodruff keyの組み合わせの基本中の基本です。




クラッチ組み付け、プライマリーベルトアライメント調整
エンジン、ミッション両方降ろしているので入念に調整します。




続いては、持ち込み純正キックアームのネジ山タップ修正、
嵌め合い部合わせ調整です。

今回のリメイクで前とは見違えるほど雰囲気の良い車両に
なるのでは無いでしょうか?
オーナー様の愛が伺えるので自分も頑張ります。



外の雪に負けず劣らずのアルミの吹雪でパーツ4点削り出しました。




上で作ったのはマーカーランプを純正リジットフレームのサイドカーループ部に
取り付ける為のパーツです

手前味噌ながら純正フレームに溶接や加工を加える事も無く
ウインカーをスマートに取り付けられる画期的なパーツだと思います。

デスビキャップに同じく、これもまた削り出しパーツ4点、ボルト加工2点
の地味で目立たないながら、手間のかかるGLORY NichiCollectionです。



こんなに長く書くの初めてかと思うのですが
今夜の〆はコンプリート製作の83FLHエンジンバラしです


車体周りパーツが揃う前にエンジン、ミッション先攻でいきます。




今夜一晩クランクケース油切りして明日クランクの
コンディションチェック、パーツ洗浄、各パーツGO, NoGo
チェックしてパーツオーダーしておきます。




帰る頃には歩道がコレもんでした。
残念。




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2014/02/09

やっぱり

昨日の雪には本当にまいりました。
前日降る気配がなかったのですが
予報を信じて万が一昨日作業ができない事を想定して
天候の様子を見ながらAM3:00まで作業していたのですが
やっぱり予報通りの時間から危機感を感じる勢いで
降り始め、予報通りの積雪量でした。



やっぱりつながりで、

この場で政治について語るつもりはないのですが
今日の東京都知事選はやっぱり舛添さんに決まりましたね。

この予定通りっぷり作業面で見習いたいものです。


52FL作業報告です

他店オーバーホール納車で今回当店はクランクケースのクラック
修理で入庫頂いていて、一度エンジン完全に組み上げて
いたのですが、
組み付けの際にどうしてもオイルポンプの芯出しが
うまくいっていなかったのですが、
今回当店でのオーバーホールメニューでないため
一度は一番良い所を見つけて組み上げていたのですが、
どうしても気になってもう一度分解、検証の結果
犯人見つけました。



修正後再度オイルポンプ芯出しです
スルスルと抵抗無く完璧です



原因見つけるのに分解から組み付けまで含め
ほぼ一日費やしてしまいました。

2月中納車をお約束しているので
ここから車体周り巻き返さないとマズいです。
これを間に合わない言い訳にするつもりはないので
ご安心くださいね


修理又はオーバーホールメニューで無かったとはいえ
何かがおかしいと気づいておきながら一度は
見逃した事に反省です。





                           GLORY ENGINEERING
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2014/02/05

ダウン

先週末は数日前から感じていた体調不良で土日二日間ダウンしてしまいました。
来店頂いた方本当にすみません。

昨日から少しずつ作業進めているのですが、
本調子とは言えない状態ですが
納車予定、入庫予定できる限りくるわない様に
巻き返していきたいと思います。

昨日昨日までは暖かかったにもかかわらず
今日は東京では初雪が降りましたが
暗くなる頃には止み昨年の様に積もる事はなさそうで
一安心ですね。

1月末納車予定で既に遅れてしまっている
67 TR6です

Top endオーバーホールのシェイクダウンは順調に進んでいます


         




取りこぼしだらけの撮り溜めで振り返りたいと思います
ハーレーと変わらずもちろん各部計測、計測です
          




元々入っていたピストンと同メーカーの物を今回使うにも関わらず
ピストンピンが通らないので左右二本リーマー合わせです




オイルポンプのチェックボール座面も荒れていたので修正です。
以前にもブリーザーホースからのオイル吹きで
この箇所修正したトライアンフがありましたが
純正の加工精度が良くないのでしょうか?

この箇所の修正独自の方法ですが、
加工後パーツクリーナーすらもれてこないので
自信有ります
     



オーバーホール時には必須作業となるオイルタンクの洗浄です
毎度のことですが、たっぷりとヘドロとスラッジが出てきます
輸入新規車に見られる傾向ですが、サンドブラストのメディア
まで出てきます。
こんなもの達がエンジン内を回っていると思うと寒気がします。
         




シェイクダウンが順調だと喜んで言いたら、漏れてきましたミッションオイル
不動の状態で入庫頂いた車両なので、走行するまで分からなかった箇所とはいえ
心が折れそうになります

         




更にはこいつまで、
御丁寧に緩衝材まで入れてBOXの中にレギュレーター入っていたので
嫌な予感がしてはいたのですが、発電不良
これもまたエンジン始動して初めてテストできる箇所です
          




部品の発注は済ませて有るので、明日バラして組み付けに備えて準備しておきます。




                                                                                                 GLORY ENGINEERING
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