2014/06/28

雨男

いきなりですが僕雨男のようです。
近頃梅雨なのもあるのですが確実に僕が楽しみにしているお出かけの日の
雨率 記録更新中なんです。
本当に冗談で済ませない確率です。
ということで明日のAVCC第2戦富士スピードウェイを自走で観に行こう企画も現段階で
非常に微妙な予報です。
明日の夕方の時点の予報で判断しようと思っていますが、
一応、am8:00用賀マック集合出発 am8:30海老名パーキング集合の予定です。
そろそろ雨男の汚名挽回したいところです。



楽しみにしている日に限って雨が降る残念な僕ですが、これまた残念三昧な
人の61XLHです。



スタータークラッチブッシュがたがたです。
ギア自体の損傷までは至っていませんが、確実に寿命短くなりますね。
ギアが損傷するとどうなるかと言いますとアイアンの怖〜い「ニークラッシャー」
が待っています。




旋盤で内径寸法合わせして、ビッた刃物の後がそのまま残ってます。
残念!




クラッチシェルを裏側から観た画ですね。
この画を観てもらうとどうしてここのガタがニークラッシャーに繋がるのか
理解してもらえると思います。




今回の作業は未然に阻止してしまおうといった作業になります。
ブッシュ打ち替え、内径旋盤にて任意のクリアランスに仕上げます。




最終的にホーニングで仕上げ寸法までもっていき計測です。
残念すぎるセンパイにはもったいない狙い通りの仕上がりです。

当初見逃し指令を出していたので、言う事聞いてニークラッシャー食らって
もんどりうつ顔を見てみたかったなんて少しだけ思う性格の悪い僕です。笑

楽しみにしてる日に限って雨が降るのはそんな僕に対する天罰なんでしょうか!?




下準備完了なので、後僕がパーツオーダーミスしているトランスファーバルブが
入荷すればプライマリー周りの作業が進められます。



続いて、Top Endのガスケット交換、クレイジーフランク取り付け加工、
その他諸々で入庫の82FLHです。


ガスケット交換作業なのですが、ロッカーアームスラスト計測した所×だったので、
四カ所再調整しておきました。
ロッカーアームブッシュの摩耗、ロッカーアームスラスト過多はなにかと良くない
ので

自作のシュミレーターを使って、もちろんの規定トルクで組み付け状態を作って
調整していきます。




シムレス加工にて任意のクリアランスに仕上げておきました。

クレイジーフランクの取り付け加工乞うご期待!
震えず待て!笑




小学生の遠足前日ぶりにてるてる坊主でも作ってみましょうかね?




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                          東京都世田谷区給田3-29-10
                          TEL   03-6909-0626










2014/06/21

Kingには到底かないません

意味不明のタイトルですが、ごく一部の人達だけはニヤッとなるんではないでしょうか?

今日は珍しく写真をちゃんと撮っているので前置き抜きでいきたいと思います。
が、バイクの画像も無いしカスタムネタでもないんで面白くなかったらゴメンナサイ
っていうかオモシロくないです!

75FXE,84FXEまとめていきます。


75、84同じくFXE仲良く並んでキッカー火炙りの刑執行です。




75FXEのラチェットトップ周辺もブッシュ打ち替え作業まとめていきます。




下穴径、真円度計測です。




Newブッシュ側も計測、任意に設定した締め代になるよう旋盤にて
外形切削




ラチェットトップ、ポールシャフトブッシュ下穴ももちろん計測です。
画像が前後してしまいましたが、全て同じ作業しているのでご勘弁下さい。





各ブッシュ締め代調整で旋盤加工したのですが、84FXEのレプリカキッカーカバー
のみ既製品のブッシュでは締め代不足の為、燐青銅材にてOne Off製作しました。

タンクやマフラーのワンオフなら観てくれている人達もオモシロいのでしょうが、
なんと地味なワンオフ製作なんでしょう!?




地味地味ワンオフパーツ完成です。
仕上げ寸法検査、「バッチリ最高当たり前」の狙い通りに仕上がっております。




一番右が既製品の砲金製に対して、左の二つ赤みのかかった物が燐青銅製です。




再度火炙りの刑からの圧入完了です。




からのリーマーにて内径寸法を任意のクリアランスに仕上げていきます。
この作業も灼熱からの室温20℃に落としているので、一日の間に
灼熱〜20℃を二度も繰り返すと風邪引きそうになります。

先日業者様とリーマー合わせの作業について話題になったのですが、
汎用性の高い工具程作業者による差が大きく出ると思います、しいては
経験の差はイコールクオリティーの差になるであろうと思っています。
僕の中での神とのその差は天地よりも大きく開いていると思います。




ごめんなさい! 90°首傾けて見て下さい 笑
ポールキャリアブッシングも内径仕上げですが、以前にも書いたかもしれませんが
クリアランスの数値含め難易度なかなか高い箇所と思っています。
トライ&エラー何度も繰り返してきたお陰で今回なかなか良いです!

僕こういう所が狙い通りに決まると非常に気分がいい変態です。
ただ、これ位で気分が良くなれる間は半人前ですね。
狙い通り安定してできるのが職人だと思うので精進します。




数値だけでなく実際に仮組みでの手の感触も大事かと思っています。




ポールシャフトブッシングも完了です。
オイルシールやOリングの入らない箇所なのでクリアランス命です。
ラチェットトップからのオイル漏れはこの箇所の摩耗が原因です。




84FXEも同じくブッシュ内径仕上げの後クランクギア組み付けしたのですが、
キッカーシャフトのスラストが気になったので計測
キッカー周辺もちろん絶対的に対策追加工が必要な箇所あるのですが、
キッカーシャフトのスラストクリアランス過多もブッシュの摩耗を早めると共に
二次災害にも繋がっているのではないか?と思います。




地味地味ワンオフシム製作でスラストクリアランス任意の数値に合わせておきました。


地味すぎる作業をツラツラと書きましたが、内燃機屋さんはこんな作業を
毎日明けても暮れてもやってるんだなーなんて思いつつ、
ゆくゆくは、シリンダーのボーリング、ホーニング、バルブシートカットを
社内でできる様になれば、外注待ちが無くなるな〜なんて思いました。

しばらく先になるでしょうが、社内で内燃機加工目標としておきたいと思います。



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2014/06/13

晴れ間

今週末は梅雨の間にはめずらしく土日天気が良い予報の様ですね。

この場でまだ紹介していない81FXBですが、嫁入り先が決まりそうな予感なので
梅雨の晴れ間にどこかに出掛けたい気持ちでいっぱいですが、
ここのところの雨で溜ってきている試乗をこなさなくてはならないので、
この娘とは遠出できずに嫁ぐ事になるかもしれませんね。
とはいっても、毎日の通勤で使っているのでそこそこの信用性は有ります。
決まったら納車前の試乗にかこつけて海まで位は走りたいですね。


75FXEの続きです。


ピストン、シリンダー計測で新たに使用するピストンサイズ選定してオーダー
入れておきます。



シリンダーヘッド、ロッカーアーム、バルブも点検&計測です。
こっちも在庫パーツ確認&オーダー入れておきます。


これまたコンプリートオーダー頂いている83FLHです。
仙台のオーナー様から「俺のもBLOGに書いてよ」とのリクエスト
なので、途中からにはなってしまいますが、今後できるだけ作業工程
書いていく様にします。


いきなりフライホイールバラバラ画像からスタートですが、
状態が良く一安心です。
ベアリングサイズを含め推測ですが、バージンの様なので、組み付けが楽しみです。
男ならバージンという言葉だけでもドキドキできますね!笑

以前個人的な先輩に「1/1000以下で芯出しして修理屋なんていらね〜って言ってやるよ」
なんて冗談で言われた事がありましたが、どんなにすばらしいエンジンに
仕上げるのか今から楽しみでなりません。

僕も負けない様に頑張りたいと思います!



続いて84FXEです。
前後タイヤ交換その他諸々の作業依頼です。


リアタイヤ交換の為にスプロケットを一度外す必要があるのですが、
このスプロケット中心部の穴の精度が悪いので、芯出し作業が必要です。




一年前に走行3000㎞でガタガタになってしまっていた物を交換後
約20000㎞走行したドライブチェーンです。
さすがMADE in JAPANですね!




定期的なグリスアップは基本中の基本!
ハーレーやチョッパーや旧車である前にまずオートバイですから
機能部分の日常メンテナンス大切ですね!




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2014/06/04

昨日に続き二日連続ですが、臨時休業日と振替え営業の連絡を忘れてしまっていたので
ついでと言うのもなんですが、今日の作業内容も報告します。

明日6月4日は本来定休日なのですが、5日私用につき臨時休業を
頂きますので、振替えとして明日は通常通り営業します。
誠に勝手ではありますがよろしくお願いします。


では、本日の作業です。
コンプリート製作75FXEのミッションです。


昨日と画像使い回しと思われるでしょうが、
紛れもなく75FXEの物です。
アメリカからの輸入新規車まあまな確率でスプロケット逆組みですね。
依頼内容にはないのですが、ミッションオーバーホールはサービス作業です。

ケースバイケースになるのですが、値引き交渉や予算ギリギリのカスタムオーダーの際は
さすがにサービスできませんので悪しからず。




いつも僕がBlogを拝見して技術的に勉強させてもらっている滋賀の
AUTHENTIC MOTOR SERVICEさんのBlogでヒント画像だけあったのですが、
自分なりにどう加工して、どの様な改善が望めるか理解できた様に思うので
組付けの際加工します。

と、ラブレター送ってみました。




オイルスリンガー逝っております。
残念!
統計でしかありませんが原因あります。




ラチェットトップ御開帳〜で各ギアコンディションチェック、スラスト計測
しておきます。




カウンターシャフト、メインシャフト順に分解
Blogを書きながら、スタッド支持でプレスかけてメインシャフト抜くより
いい方法あるよな〜  
なんてBlogを書きながら自分の作業を画像観ながら客観的に見るのも
改善点が見つかったりと昨日散々辞めたいと嘆いたBlogを書く事による
良い点が見つかったり。

まあ、
まだまだ旅の途中です。駆け出しの若輩者です。
歩みを止めた瞬間から衰退が始まると思っています。
Harley-davidson探求の旅、終わりなき旅でしょうが
一つ一つ確実に山を乗り越えてその先に見える物を見に行きたいと思います。

我ながら詩人ですね。 
自分で書いておきながら照れくさくなります。




これじゃあダメですね!
確実にエンジンの圧縮とは別の理由でキック重くなります。

キックの重さで圧縮がどうのこうの、なんて良く聞く話ですが、
組み付け精度が高いエンジン ミッションの車両程、実圧縮の数値の割に
キックは軽いものです。

車体の取り回しの重さもまた然りです。




オイル漏れガタがみられたので、ポールシャフトブッシング打ち替え、
ポールキャリアブッシング打ち替えます。




全分解、洗浄完了です。
シンプルな構造の4sp T/Mもこうして見るとまあまあの部品点数ですね。




続いて降ろしておいてあったシリンダーヘッド分解点検
TOP ENDのオーバーホールはリクエスト内容なので
隅々までキッチリいきたいと思います。

と言った矢先からロッカーボックスに落書きして遊んでしまいました。
烏山じゃあ おこがましいので、給田のゆるキャラに認定してもらえないでしょうか!?
ふなっしーの様に非公認でもいいですが!

この後すぐに消しておきました。
すみません




スプリングリテーナーやロッカーボックス内、シリンダーヘッド側
オイル交換頻度やオイルの品質が悪いだけでこんなに真っ黒になるんでしょうか!?
いろいろ推測しながら分解していきます。


T/Mは Go &Nogo判断してパーツオーダー入れておきます。
E/G引き続き分解洗浄進めておきます。




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2014/06/02

Blogについて

ご指摘を頂いて危うく忘れそうになっていた?
あわよくば忘れたい!? 
12日ぶりの更新です。
まだセーフですよね!?


近頃個人的な付き合いの方との会話の中でBlogについて議論になるのですが、
「俺、Bloggerじゃないし!」だとか、「カスタム屋さんみたいに物作ってる訳じゃないから面白くないでしょ!?」とか辞めたい思考全開だったり、
はたまた、「遠方のお客様に進行状況、過程を見せるのもサービスなのかも!?」や
「エンジンやミッションの機関の内部構造の画像を観る事で、メカニズムに
興味を持ってもらえるとただ乗るだけより、よりハーレーを楽しめ、乗り方も
考えてもらえるんじゃないか?」などと考えていると、一人では結論が出せなく
なるのですが、いつも結末は「楽しみにしてくれている人もいるだろうからその人達の
為に書きなよ!」なんてなだめられて久々に書いてみました。

「公に対して発信している以上書いている事にも責任も持たなければ、」なんて
プレッシャーもあるのですが、これまで通り自分のスタンスでしばらく
続けてみようと思います。
もし、間違った事書いてた時は指摘して頂けると幸いです。



決して病んでる訳では無いですが、自問自答に入るとなかなか抜けられない
人間の様です。
こんな時は雑念を振り払う為にも作業に集中するのが一番ですね!



Blogはさぼっても作業はさぼっていないので、今日は駆け足でいきたいと思います。


業者様依頼のT/Mです。
1速に入らないとの事なので、順番に確認の為アダプタープレートの
ノッチ合わせから確認していきますが、異常ありません。




ラチェットトップ開けたところで発覚しました!
まさかの N,1,2,3,4のシフトパターンのシフタードラムです。
こんな部品の存在すら知りませんでした。
ドラッグレース様パーツなんでしょうか!?
まさか一番下がニュートラルだとは思いもしなかったです。
ここまで、バラして初めて気づいたのが悔しくてなりません。




せっかくここまで開いているのと、悔しいのでシフターフォークのアライメント、
各ギアスラスト計測だけしておきました。




メインシャフト、メインドライブギアシール交換、DUOシールナットも
依頼いただいていたので、ベアリングサポートスペーサー4点製作、組み付けで
完了しています。


続いて、XLH1200です。


もちろんハンドル交換も承っておりますGLORY!
今回交換させてもらったハンドル イタく気に入られていたオーナー様
個人的にこの方のバイクに対するスタンス凄く好きです。
なにより、もう一台所有のショベルで年間走行距離2万㎞です!
僕が「まずは気持ちよく 調子良く走って欲しい。そのうえで好みのスタイルにカスタム」
というスタンスなので同調できるのかと思います。



当店向かいの山田動物病院の奥さん
[何年だったか忘れてしまいました。ごめんなさい]


いつもメンテナンス出して頂きありがとうございます。
今回は前後のタイヤ交換の依頼頂きました。

毎回純正ダンロップタイヤの交換時ビード落としにヒーヒー言わされたいたのですが、
今回はタイヤチェンジャーがあるので秒殺で逆にヤッツケてやりました!
ただ、狭い作業スペースの中でコイツずいぶん大きな顔してるんで考えものでは
あるのですが 。



ツーリング企画という程大層なものではないのですが、
6月29日 MCFAJ  2014クラブマンロードレース AVCC 第2戦 富士スピードウェイ
観にみんなで走って行きましょう。
1475mあるFujiのストレートを元は自分が乗っているのと同じ旧車達がどんな
走りをするのか一見の価値有りだと思います。

一緒に行ける方事前に一本連絡入れて頂けると助かります!


PS,前回予告していた81FXB入庫しています!
  まだ画像すらUPしていないにも関わらずお問い合わせや御来店頂いています。
     この場で紹介する前に嫁ぎ先決まってしまうかもしれないので、
     気になっている方お早めにお問い合わせ、御来店現車確認お願いします。




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