62FLH様 81FXS様雨の合間の貴重な晴天を狙い継続検査取得してきました。
皆さん考えてる事は大体同じで2輪コースまあまあ混んでいました。
入念に準備して行って正解でした。
さて2台併せて車検取れたから週末納車を目標にセットアップいきます。
なかなか良い流れです。
神奈川県横浜市港北区のハーレーダビッドソンの修理、カスタムショップ グローリーエンジニアリングです 第三京浜 都築インター 500m 港北インター2km エンジン、トランスミッションのオーバーホール、修理 カスタム 車検 各種溶接 機械加工 お気軽にお問い合わせご来店お待ちしています
皆さん考えてる事は大体同じで2輪コースまあまあ混んでいました。
入念に準備して行って正解でした。
さて2台併せて車検取れたから週末納車を目標にセットアップいきます。
なかなか良い流れです。
81FXS様 昨日の続きです。
カムベアリング交換、カム、ブリーザーギヤスラスト調整してエンジン始動しました。
カムカバー開けてギヤケース周りの作業の際には過去数年以内に交換の履歴が分かっていない場合は高い部品ではないので交換をおすすめしています。
過去にバルタイ調整依頼でカムシャフト抜いたらカムベアリングバラバラにバラけた車両有りました。
そのタイミングで開けていなかったらと思うと恐ろしくなります。
カムシャフト、ブリーザーギヤのスラストシム調整はガスケットの銘柄変わると必須です。
銘柄変更無しでも確認で計測します。
カムシャフトはタペットブロックの収まる穴から実測できますが、ブリーザーギヤはサービスマニュアルにはガスケットのクラッシュハイトを計算してクリアランス調整する様に指定されていますが、GLORYでは自作ダミーカムカバーで実測しています。 安心です
ここまで来たら早く始動確認したいのでさっさと組み上げて、ポイント調整、点火タイミング取ってあっさり始動です。
IMもう一つ落としても良さそうですが車検取得後に
きっちりドエル調整、点火タイミング調整後に実走セッティングで確認します。
今月もラストスパートです。
81FXS様 純正Hカムからコンプレッション調整でAndrews“J”カムに変更で実測バルタイ調整しました。
カムブッシュスタッキングピン打ってなかったので加工しておきました。
分解の際ブリーザーバルブギヤが抜けず、なんとか抜くと次は入らずで最悪のケースを想像して一瞬青くなりましたが、クリアランス計測の結果一本入っていた傷のバリのせいだったのでブリーザーギヤホール修正、ブリーザーバルブギヤはラッピング修正しました。
カムブッシュにも同じく深い傷が入っていましたが、ブリーザーバルブホール共にスカッフというよりもバリが落ちて引きずってしまった様に思います。
侮るなかれバリです。
カム交換の際は基本既存のカラーコードの合ったギヤに入れ替えギヤラッシュ確認します。
ギヤラッシュ次第ではピニオンもしくはカムギヤの変更で調整が必要になる事もあります。
カムギヤ入れ替えたら何時もの通り実測バルタイ計測、修正します。
今回はイニシャルで入れた所からクランク角で5°遅らせてドンピシャ決まりました。
今回のイニシャルセットで5°はまあまあ優秀で、ただ5°位ズレてると乗り比べれば体感できるレベルで違います。
10°以上ズレている物もありますが論外です。
明らかに調子悪いです
ハーレーのシングルカムはインテーク、エキゾースト個別に振れるDOHCに比べバルブタイミングの自由度は少なく、バルタイでの味付けも難しくスウィートスポットも狭い様に思います。
カムギヤすら入れ替えていない=ギヤラッシュ調整すらしていないのはチューニングでもなんでも無く唯の部品交換です。
ハーレーはプロフィールこそヘッドワークの要らないポンカムでも作業はポンカムとはいきません。
UltimaもDyna2000iも見るからに筐体同じでカーブメーカーもアクセスできるので基本Dyna2000iです。
Dead revの設定が必要なのでついでと言っちゃあなんですが今回は点火マップも書き換えます。
今回で今の仕様の領域展開って感じですかね? 使い方合ってる?
(画像はカーブメーカー開いたままのマップなので参考にしないで下さい。)
コミュニケーションケーブルはDeutsch DTコネクター接続とし、ワンタッチ接続出来る様に車体側ハーネス作りました。
実走セッティングで点火マップ作って行きます。
点火マップこれ以上は無いセット取るにはやっぱりシャーシ欲しいな
シャーシも工場スペースも含めもっともっと頑張らないとな
ハーネス通す為にエキゾースト脱着した際に1箇所エキゾーストスタッドがカジり気味だったので4箇所全てエキゾーストスタッド入れ替えました。
エボ、ツインカム、スポーツスターのエキゾーストスタッドは劣化が余りに進んでから入れ替えしようとすると折れる確率が高いです。
溶接抜き取り、エキストラクターと車載のまま抜き取る策は講じますが最悪はシリンダーヘッド降ろしての機械加工抜き取りになります。
そうなってしまうとたかがエキゾーストスタッドの為に作業費用がかさんでしまうのでGLORYでは車検対策の際、作業でエキゾーストの脱着の機会に早め早めに入れ替えをお勧めしています。
ナックル、パン、アーリーショベルのジェネレーターモデルはディストリビューターの駆動に一枚ギヤが多く入っているので、ブッシュクリアランス、スラストクリアランス詰めていかないと点火時期が大幅に振れてしまいます。
サーキットドライブギヤブッシュのガタ、スラストクリアランスの過大が不調の原因の車両も見かけます。
エンジンに適当で良いところは無くて全て揃って初めて調子良いエンジンなのだと思います。
逆に言うならここがポイント、ここを押さえておけばって所も無いと思います。
パズルのピースを一つ一つ当て嵌めて行く作業です。
手動進角デスビ用のブッシュはEasternで既製品が有りますが、オートアドバンス用のブッシュは何故か?無いので上下ブッシュ作成しました。
上下で下穴径0.05違いました。
芯間距離大きいので難しかったですが、最小のブッシングクリアランスでスルスルに仕上がりました。
部品交換が修理じゃないんですよ
コストの兼ね合いで変えた方が良い物も勿論あるけど、
ハーレーは特に旧車は軸受けはほとんどがブッシュです。
半永久的に修理可能な構造です。
素晴らしい!
スキルと環境は必要だけどね
事前に立ち上がり、垂れの曲げR、曲げ角度を打ち合わせの上でサンプル曲げ材を用意して幅、高さ、絞り角度を実際にシートに座って握って貰いオーナー様の理想のポジションに合わせて製作しました。
ここまでは一般的な切り継ぎのワンオフハンドルと同じですが、今日フィッティングした物はあくまでもサンプルで、このハンドルと完全に同じ物を一本曲げで製作して頂きます。
たった1本のみで曲げて下さる業者さんの御協力あってのサービスです。
歴長めの方達は既製品に自分のベストポジションの物がない事をよく分かっていらっしゃるハンドル難民の方が多いのでGLORYの密かな人気作業内容です。
自然に手を伸ばせばそこにグリップが有る世界に一本の自分のベストポジションの一本曲げハンドル製作承ります。
FXRはスイングアームピボットベアリング純正はクリーブブロックと言われるシリコン封入ブッシュですが、スフェリカルベアリングタイプのベアリングにアップデートしました。
ラバーマウント、スイングアームベアリング交換したらFXR、FLT系はスタビライザーリンクで車体のアライメント調整が必須作業です。
足廻り、シャーシのセットアップが適正でこそFXR本来の走りの本領発揮です。
この辺りキッチリ押さえてあるFXR実は少ないんじゃないかと思います。
流行りでチャラっと乗るのも良いですけど、オーナー様がキッチリ向き合って付き合ってるオートバイは一味も二味も違います。
フォークオイル漏れでオーバーホールとなりましたが、摺動部の摩耗、点錆でインナーチューブも交換になりました。
分解してみると乳化気味のオイルとヘドロが溜まっていました。
せっかくゴールドバルブ入っていてもフォークオイルがこの状態では残念です。
フロントフォークオーバーホールの際にはスライダーブッシュも必ずセットで交換します。当たり前の事です。
しつこい位にエア抜きした上で油面調整
サービスマニュアルの指定値の油量では低過ぎると思うので過去の作業車のデータに基づいて油面上げて有ります。
既存のプリロードスペーサーはプリロードがマイナス値?になるあり得ないセットになっていたので、プリロードスペーサーは新規作成して1Gセットしました。
元の状態からとは見違えるフロントフォークに産まれ変わったと思います。
そしてゴールデンウィーク前納車予定で継続車検+デスビ周辺からのオイル漏れ修理でサクッと決めるつもりだった62FLH様デスビ内オイル溜まりに始まって、デスビマウントにはOリング入っていませんでした。
そして、サーキットドライブギヤのスラストクリアランスガバガバでリテーニングリング折れた脱落しているのか?と思いましたがリテーニングリング溝無しシャフトでした。
シャフト、ブッシュ共に摩耗していたのでブッシュ入れ替え、内径クリアランス仕上げ、サーキットドライブ、アイドラーシャフトは自慢の自作治具で完璧なアライメントで組み付けしました。
スペーサーは既製品ではなく作成予定ですが在庫切れ、材料屋さん連休でお休みなので一旦ストップです。