2022/02/14

リンカートM74-B




愛知から御依頼頂いていますリンカートM74-Bのオーバーホール、、スロットルシャフトブッシュ入れ替え、スロットルディスクボアボーリングオーバーサイズディスク合わせ加工の続きです。

スロットルディスクの芯出し+スロットルシャフトのスラスト方向のガタが無くなるようディスクの組み付け+スロットルディスクの全開合わせをしていきます。

今回は急いで組んだのでその辺りの画像がありませんが、次回の機会にでも、自分が考えるスロットルシャフトとディスクの組みについて説明します。

Bキャブのオーバーホールの際に書きましたがスロットルコート処理しておきました。

リンカートの場合はアイドルポートの鍵穴が重要なのでアイドルポート付近は入れていません。

本当に欲しいのはスロットルシャフト付近の摩耗している箇所なので十分効果有ると思います。

今回の御依頼はボディーの組み付けまででしたので、本日発送しておきました。

何時も遠方から部品単体の修理やオーバーホールの御依頼頂いた際は納品後結果がどうだったか何時も心配しています。

良くも悪くも御一報頂けるとありがたいです。



GLORY ENGINEERING
神奈川県横浜市港北区新吉田町5331
TEL 045-620-2317

 

2022/02/13

リンカートM74-Bのオーバーホールの続き










 

blogの更新が止まる時は凄くハマってる時か、凄く集中してる時のどちらかです。
今回は後者描く事溜まってるので順次書いていきます。
愛知から御依頼頂いているリンカートM74-Bのオーバーホールの続きです。
スロットルシャフトブッシュ入れ替え、リーマ通してスロットルシャフトとのクリアランス仕上げです。
スロットルシャフトブッシュは止まり穴で入っているので、気をつけて抜かないとボディ本体傷めてしまいます。
続いてスロットルディスクボアのボーリングです。
今回はエアクリーナー側、マニホールドフランジの面研をしないで欲しいとの御依頼でしたので垂直、芯出しに少々苦戦しましたが、一発目の0.02mmの切り込みで摩耗箇所以外の青ニスがほとんど落ちるバッチリっぷりです。
今回の個体も摩耗が激しいです。
できれば+0.020overで取りきれて貰いたい所ですが、+0.030overでないと取りきれませんでした。


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2022/02/03

リンカートM74-B オーバーホール




 愛知から御依頼頂いていますリンカートM74-Bのオーバーホール、、スロットルシャフトブッシュ入れ替え、スロットルディスクボアボーリングオーバーサイズディスク合わせ加工です。

キャブレターに限らず整備の基本は洗浄です。

特にキャブレターは燃料経路、エア経路が細いので重要です。

温水ジェットシャワー洗浄機、超音波洗浄機、つけ置き薬品(通称地獄風呂)+人力で洗浄しています。

これまで使っていたスロットルシャフトの気に入らない部分が有ったのでメーカー変えて取ってみましたが、曲がったシャフトが届きました。

梱包以前からなのか?、発送の時なのか?、輸送中なのか?、日本の部品商でなのかは分かりませんが、決して安くないのでこのメーカーはもう二度と取るのは辞めます。

部品の品質低下は今に始まった事ではないですが、最近は入荷もバックオーダー品も多い気がします。

コロナの影響ってヤツですかね?



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2022/01/29

SUキャブレターオーバーホール








 84FXE様 SUキャブレターオーバーホールです。

スロットルシャフトシール抜けて来ていました。

スロットルシャフトもまあまあ減ってきています。

ニードルも画像では分かりにくいですが、指で撫でるとよく使っていたであろう開度の所に痩せがあります。

フロートレバーピンも摩耗しています。

お決まりのインテークマニホールドシールも破れていました。

リベラから部品が出ていた当時はそこまで部品出るの?って言う位完全にオーバーホールできたキャブレターですが、今ではガスケット、シール類とニードル位しか揃いません。

今回はなんとかできる範疇でオーバーホールという事ですが、コンディションに直結する部品なので本来はオーバーホール部品の安定供給されているキャブレターに交換するのがベストだと思います。


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2022/01/26

S&S SUPER”B”キャブ加工




 


45FL様 S&S SUPER”B”キャブレタースロットルシャフトブッシュ入れ、下穴加工しました。
新品から約6000kmしか走行していないそうですが、スロットルシャフトの軸受け部のクリアランスが大きいので、ブッシュ入れ加工しました。
工場出荷のBキャブはアルミボディーに直接スロットルシャフトが通る構造なので、そもそもそう長く使える設計ではありません。
そして、工場出荷の時点からクリアランス大きいです。
大きいクリアランスに吹き返しでカーボン噛み込んでシャフトとボディーでカジってしまう→ボディー、シャフト間から2次エア吸いが発生する→吹き返しの悪循環です。
以前バカ穴に圧入ではなくガタガタの恐らくドリルで下穴を掘ったであろうブッシュ入りのBキャブは何機か見た事ありますが、まともに加工されている個体は見た事がありませんでした。
再販されてから高価な上に新品からたったの6000km程度でガタの出るキャブレターじゃあ使い物にならないという事で、新たにフライスのツーリング、ホルダー、チップ用意して挑戦しました。
何時ものボーリング加工と同じく元穴基準で垂直、芯拾って加工ですが、基準となる元穴径が小さい上に芯間距離が90mm程度有るので、何時も以上にシビアなセットが求められます。
対象物が高価な物の加工はそれだけリスクも高くなります。
ボーリング、ブッシュ入れには成功してもスロットルシャフトが通らないorシャフトは通るが動きが渋いでは失敗です。
ドキドキしながら加工後のキャブにシャフトを通してみましたが、何時もギリギリの戦いしていますが、今回もキッチリ勝ちました。
誰も言ってくれないから今日だけは自分で言わせて下さい。
俺天才!カッコいい〜!


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2022/01/10

カム



 71XLCH様 カムニードルベアリング入れ替え、カムシャフトスラストクリアランスシム調整です。

ビッグツイン用はプーラー、インストーラー専用工具が有るので安全に入れ替えできますが、何故か4カムスポーツスター系はないので自作SST作っています。

ニードルベアリング打ち込みは絶対に厳禁です。

元々スラストクリアランス0もしくはキツすぎる状態でブッシュ側を削ってしまっていた箇所が有るので、4箇所再シム調整です。

カムシャフトもスラスト面荒れていたりで、スラストシム調整一筋縄ではいきませんでした。

ガスケット銘柄変更もしくは既存のガスケット銘柄が不明な物は当然、4カム、ビッグツイン共にカムカバー開けたら必ずスラスト調整しています。


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2022/01/07

2022START



 GLORY ENGINEERING 2022昨日雪の杉山神社参拝からスタートしています。

今年も一件一件丁寧に確実に仕上げていきたいと思います。



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2021/12/30

SHOWAフォークのオーバーホール②











 99XL1200S様 純正SHOWAカートリッジフォークのオーバーホール続きです。

インナーチューブにラッピングで取れる程度の小傷入っていたので、旋盤でラッピングしました。

ラッピングすると研磨目よりも更に面粗度が上がるので滑りも良くなる筈です。 こっちはオマケと思って下さい多分です。

GLORYでのFXDX、XL1200S純正のカートリッジフォークのオーバーホールは当然ダンパーアジャスター周り迄全分解です。

汚れが溜まっていては本来のオリフィス径と機能が異なるので本来の性能を発揮できません。

今回はオーバーホールに合わせてHYPER PROのスプリングkit組み込みです。

スプリングの巻き方から見ても低速から入りやすく奥で粘ってくれそうです。

メーカー側で車種ごとのセッティングデータ取りをしているのも素晴らしいです。

あくまでもノーマルの車体ディメンションに対してですが

自作SSTでダンパーチューブのエア抜きを丁寧に入念に行って油面調整します。

年1出てくるか?来ないか?の頻度のカートリッジフォーク専用工具でスプリング圧縮して分解、組み付けになります。

カートリッジフォークのオーバーホールもっと御依頼下さい。

静止サグ調整して実走でプリロード調整、バンプ、リパンプダンパー調整をして完了です。

このFXDX、XL1200Sのフロントフォーク、サスペンション専門店のように車重、ライダー体重からベストセッティングを導き出せない街のオートバイ屋にとってはセッティングが取りやすく、納車後オーナー様が自分好みに微調整もでき良いサスペンションだと思います。

プリロードとダンパーの調整が決まると自分のバイクか?と思うほど乗り易く曲がりやすく運転が上手くなったと錯覚する様な乗って楽しいオートバイに仕上がります。

サスペンション大事です。



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SHOWAフォークのオーバーホール





 99XL1200S様 純正SHOWAカートリッジフォークのオーバーホールです。

トップキャップ異常に締まっていてsnap-onの1/2サイズで1番長いブレーカーバーでやっと緩みました。 このフォークのトップキャップはアルミなのでインパクト厳禁です。

前回オーバーホールから年数、走行距離大した事無いのにオイルも汚れもなかなか酷いです。

スライダーブッシュのメタルも新品と比較すると一目瞭然本当に前回オーバーホールしたのか?大分怪しいです。



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2021/12/26

オイルライン総引き直し











 99XL1200S様 ホースの劣化で各部からエンジンオイル漏れを起こしていたのエンジンオイルライン総引き直ししました。

工場出荷当時からのオイルラインホースが20年超えで硬化劣化が進んで各ジョイント部からオイルが滲んでいました。

ビッグツインに比べてスポーツスターはエンジンオイルラインの取り回しが複雑だからか?工場出荷のままの車両がほとんどです。

引き直してあっても大体ネジ式の水道ホースバンドで引き直してありますが、このネジ式ホースバンド頻繁に整備で脱着が必要な箇所には有効ですが、中長期的に脱着の必要の無い箇所にはベストな選択ではありません。

新車製造時にも使われているOETIKERクランプはカシメに専用工具が必要ですが、ホース全周に均一に圧が掛かる構造になっている為同じホースを使用しても長期間オイル漏れ、燃料漏れを起こしません。

そして、外観もスッキリ纏まってカッコいいです。

スポーツスターのオイルラインからのオイル漏れは困っている方多いんじゃないでしょうか?

工場出荷時の見た目のまま総引き直しできます。

(注 ギヤケースベントホースだけはカムカバーの脱着が必要です。

今回は変えず今後ギヤケースを開けるメンテナンスの際に引き直します。)

そして最後の2枚は今回の作業ではありませんが、弊社で過去に製作させて頂きましたMIL specバッテリーケーブルとMSDプラグコードです。

取り回し、仕上がり時間が経って過去の自分の仕事を観て「キレイだな」と自画自賛です。

オイルラインもバッテリーケーブルもプラグコードも配線類の取り回し、仕上がりがキレイなバイクは調子良いと思います。

直接的に影響しませんが、機能する事は大前提として美観にも配慮されているか?作業者のセンスと配慮だと思います。


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