2019/11/30

キッカーカバー溶接修理








56FLH様 キッカーカバー溶接修理です。
過去に修理歴あるようですが、溶接修理部分のキッカーシャフトブッシュ圧入しろ不足と過去の修理の際に着いたのか?な傷の為再溶接修理、面修正、キッカーシャフトブッシュ下穴拡大ボーリングで真円修正しました。
傷の深過ぎるところは強度を考え深追いせず最小の拡大ボーリングにとどめました。
キッカーシャフトブッシュ部のクラック修理はそこそこ御依頼の多い箇所ですが、ここにクラックが入るには必ずクランクギヤ、スタータークラッチ側に問題抱えています。
修理は推理です。
原因まで完全に潰して修理だと思います。


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神奈川県横浜市港北区新吉田町5331
TEL 045-620-2317

2019/11/29

トランスミッションケースドレンボルト穴溶接盛り再生








56FLH様 トランスミッションケースドレンボルト穴溶接盛り再生 、ミッションマウント面研です。
一度完全に穴埋め溶接後ドレンボルト座面面研、ボルト穴掘り直しました。
ミッションマウントは1箇所過去の修理痕が有り面修正が手加工でイマイチだったので全箇所最小値でミッションマウントプレートに4点総当たりするように面研修正しておきました。
エンジンマウント、ミッションマウントの座面が悪いと先々のクラックの原因になります。
貴重な純正ケースをこの先より長く使って行く為に有効な加工です。
久々に里に降りたら風邪貰ってしまいました。
数年ぶりの風邪です。


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2019/11/27

ミッションオーバーホールスタート





56FLH様 ミッションオーバーホールスタートです。
先ずはブッシュ、スタッドボルト全抜き確認からです。
そして、ドレンボルト穴はヘリサート修理されているので、溶接盛り再生です。
キッカーブッシュ下穴は過去に溶接修理されていましたが、溶接が綺麗に溶けていないのと、下穴再生が何で加工すればこうなるのか傷だらけで、的適正な圧入シロ確保できていなかったので、旧修理箇所削り込み溶接盛り、真円修正ボーリング、オーバーサイズブッシュ製作で対応します。
シフターシャフトブッシュは分解時緩々で抜けて来てしまったので、下穴拡大真円ボーリング、オーバーサイズブッシュ製作で対応します。
GLORYの考えるオーバーホールは完全再生です。
ブッシュ類は摺動箇所で消耗するので必ず交換です。
スタッドボルト穴、ブッシュ下穴は必要で有れば修正若しくは再生です。
溶接修理である以上絶対は有りませんが、願わくばこの先次にこの個体のオーバーホールを担当するメカニックはレギュラー作業だけで済むよう今回見つかった不具合箇所は完全に潰すよう作業しています。
この先数十年を見据え、数十年先も現オーナー様の元で愛される続ける個体に仕上げる事が目標です。


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2019/11/25

バルブスプリング設定







62FLH様 昨日のトラブルシューティングに引き続きバルブスプリング再設定です。
IN、EX4箇所全て異常に高いセット圧、最大リフト圧だったので適正なスプリングレートのバルブスプリングに変更して、ロワシートの座面の追い込みでセット圧目標値140lbsに揃えておきました。
セット圧 184.0lbs→140.0lbs
最大リフト圧 353.6lbs→278.6lbs
セット圧 -44lbs = -19.96kg
最大リフト圧 -75lbs = -34.02kg
4箇所全て近似値です。
これだけ無駄にセット圧、リフト圧掛かっていると大きなロスです。
エンジンの回り方変わります。
キックも軽くなります。
バルブスプリングのセット圧合わせの必要性はバルブジャンプ、バウンスに対してリスクの高いエキゾースト側にマージンを持たせる為です。
ストリートユーズでも最低セット長基準でのセット圧のGO noGOの判定はノーマルスペックエンジンの素組みのオーバーホールでも必須作業です。



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2019/11/23

バルブキーパー不良

62FLH様 バルブキーパーが適当な組み合わせの物で組まれていた為アッパーシートに座っていませんでした。
調子の良いエンジンは小さな積み重ねです。
そして、見落としやとりこぼしは必ず結果となって現れます。
人間は嘘つきますが、エンジンは良くも悪くも嘘ついてくれません。
裏返すと結果が全てです。


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2019/11/22

JIMSパワーグライドリフター割れのトラブルシューティング







62FLH様 JIMSパワーグライドリフター割れのトラブルシューティングです。
まずバルブスプリングロワシートがガイドに沈めずそのまま乗っかっていました。
それに対してトラベル稼ぐオフセットアッパーシートでなんとか帳尻が合っていたものの、セット圧184lbs 最大リフト圧353.6lbs はANDREWS ‘H’grind のリフト0.45in,に対して非常識な数値です。
スプリング、スプリングシート変えて適正なセット圧、最大リフト圧に設定し直せば今後リフターが破れる事はないでしょう。
そして異常に高いバルブスプリングのテンションを適正化してやる事で、エンジンの回転が軽くなるのとキックスターターも楽になる筈です。
自分がこの世界に入った頃に比べハーレーのエンジンチューニングに興味を持つお客様が圧倒的に少なくなった様に感じています。
それは周りでチューニングした人がする程に調子を崩し不幸になって行ったからではないでしょうか?
そしてショップサイドも無難なオーバーホールの方がトラブルを回避できるから勧めなくもなったのではないか?と思います。
正しい知識と経験で調律したチューンドハーレーエンジンはノーマルでは味わえない魅惑の世界です。



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2019/11/21

シリンダーヘッドロッカーカバースクリュー穴溶接修理








62FLH様 シリンダーヘッドロッカーカバースクリュー穴溶接修理です。
別件修理でシリンダーヘッド分解したところ、過去にヘリサート修理されていたインサートが奥に沈んでしまっていて、尚且つ外側も下穴タップで破れてしまっていたので、溶接盛り、再生しました。
元々肉が薄かったのも原因だと思うので、今後この箇所をヘリサート修理する事になっても十分な肉が残るように、かつ外観の違和感を残さないように、さりげなく元より大きく仕上げておきました。


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2019/11/19

クランクケーススプロケットマウント溶接修理







某国産車クランクケーススプロケットマウント溶接修理です。
直ぐ隣にシフタードラムがいるのと、とにかくアクセスが良くないので溶接、面修正、ダウエルピン穴ボルト穴加工と苦労しました。
スプロケットカバーにクラッチレリーズも着くのでこの箇所の修理不能でケース交換と言うケースも加工に有ったそうですがこれで今後は救える個体が増えて良かったです。
久々にできるかヒヤヒヤモノでした。



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